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第20回 「日本で最も美しい村」美瑛 丘のまちびえいフォトコンテスト 入賞作品の発表!

2023.04.06

第20回「日本で最も美しい村」美瑛 丘のまちびえいフォトコンテスト

 

■審査を終えて  前田晃
「丘のまちびえい フォトコンテスト」も、今回で記念すべき20回目を迎えました。コロナ禍もあり、ここ数年応募作は減少傾向にあります。一方で平均点は年々高くなっており、今回は特に全体の数は減ったものの、写真の質は今までで一番ではないかと、応募作を一覧して感じました。
上位入賞作については、各評をご参照いただくとして、それぞれがうまく写真に仕上げていると感心しました。気象条件や光線状態、また人物がからむ写真では人の配置など、与えられたチャンスを的確に捉え、作品に結実していて、見事です。
毎年写真審査の後、2泊3日の観光協会主催撮影ツアーを開催してきました。2021、2022年は残念ながら中止となり、今年2023年は、3年ぶりに再開することができました。昨年後半からインバウンドも復活しつつあり、国内旅行も増加しつつあるようです。ぜひ多くの方々に、美瑛の丘を訪れて、北の大地を堪能し、当コンテストにもご参加いただきたいと願っています。

  

 

■グランプリ(1点)

 

「晩秋のアーチ」 斉藤 均貴さん

 

10月末、カラマツが黄金色に色づく時期の虹の大アーチです。2重の虹が、しかもとぎれることなく、見事につながっています。虹の中に彼方の青空が覗いて、とても印象的です。撮影しながら大興奮だったのではと推察しますが、広角レンズを的確に用い、露出感覚も抜群です。

(前田晃)

 

 

■準グランプリ(2点)

 

「月夜の川霧」 成田 博之さん

 

冬が終わり春の兆しが感じられる4月中旬の撮影だそうです。満月の夜、雨上がりの霧がたなびいて、このうえなく幻想的です。ライトアップはもちろん人工光源ですが、自然光である月の光と調和して、美しい写真に仕上っています。木々が右側と左側で、異なる陰影を見せているのが、面白い効果を上げています。

(前田晃)

 

 

 

「畝模様」 三上 彰一さん

 

春の丘の主役ともいえる畑の美しさに着目した作品です。望遠レンズで、深く刻まれた畝を見事に捉えています。残雪の前富良野岳とその左下の新緑の白樺林も絶妙の脇役となっています。夕方の斜光に浮かびあがった畝のライン、特に左側の曲線部分が、画面全体に躍動感を与えていて、素晴らしいです。

(前田 晃)

 


■入選(4点) 

「厳冬の朝」 斉藤 恵一さん

 

寒中の早朝、おそらく霧氷の感じから、-20度位の寒い朝を捉えた作品です。朝日の逆光に輝く木々とその影が丘を彩り、素晴らしい一瞬を捉えた作品です。
おそらく作者は、ここがお気に入りの撮影ポイントで、地の利を活かして、何度も通われたのではないかと思われます。
ここは私も大好きな撮影ポイントで、何度も足を運んでいます。これからも美瑛で、お気に入りの撮影ポイントを沢山見つけて、何度も何度も足をお運び下さい。ちなみに、背景に十勝連峰が見える時や、薄く雲海の様にガスがかかる時や、初夏から初秋の朝霞の下りた丘景色も素敵です。

(黒川一博)

 

「Let Me Feel Cloud Nine」 リチャードソン ハチさん

 

赤い屋根の一軒家。おそらく数え切れない人が、撮影している撮影ポイントです。多くのカメラマンが、夕景に赤く染まった小屋と、夕景の十勝連峰を撮影していますが、午前中の順光で、青い空と白い雲。緑のグラデーションの畑が、新鮮でした。おそらく作者は、色々な時間帯に何度も通われた中で、この作品を選んだのではないかと思われます。
何度も何度も撮影ポイントに通うことで、人とは違った一瞬に出会えます。
これからも色々な撮影ポイントに何度も通われて下さい。

(黒川一博)

 

「草原の兎」 神保 吉数さん

 

今年は兎年と言う事もあり、もってこいの作品です。
兎の後方を狭く、兎の見ている前方は広くした事により、これから広い方向に走るぞという行動に見える力強い作品です。
又兎にピントを合わせ丘の後方をぼかした事により、兎に目線がゆき、出会いの瞬間を見事に写した良い作品です。

(黒川政司)

 

「花は満開」 渡辺 英幸さん

 

私も毎年行く所です。
鳥居の位置をやや右側に置き、人物の位置も良いです。
この様な所は縦位置で写す方が多いですが、空をカットし、横位置に写し桜の花を多く入れた事により、桜と人物に目線がゆき、天候も曇り日で桜の色も良く出ており、欲をいえば左側の桜の根元も右側と同じくらい下まで入れたなら良かったです。
この写真を見た人はぜひ行きたいと思う良い作品です。

(黒川政司)

 


■特別賞(6点)

「秋光の尖塔」 天野 良三さん

 

「一瞬の光」 鈴木 琢磨さん

 

「春はすぐそこに」 長友 逸郎さん

 

「朝霧とシャワー」 浜田 洋一さん

 

「丘を彩る」 土橋 平哉さん

 

「ライン」 片柳 光俊さん

 


第20回 丘のまちびえいフォトコンテスト審査について

応募総数 199点  応募人数 55名

(審査)

委員長    写真家:前田 晃氏

委員     写真家:黒川政司氏 委員 写真家:黒川一博氏 

           

観光協会三役及び理事

今年も沢山のご応募ありがとうございました。


写真・映像撮影にあたってご協力ください

 丘のまち美瑛は、十勝岳連峰を背景とした雄大な自然と農業生産の場である広大な畑、山林等が一体となり季節ごとに変化するパッチワークのような農業景観そのものが観光資源となっています。丘の個性あるれる農業景観をつくり出し、保全しているのもこの地域で暮らす農業者の皆さんです。

 丘の景観を楽しみ、この地域で写真・映像を撮影される方々に、農業者の生産活動を妨げるような行為を慎んでいただきますようお願いいたします。また、写真や映像を撮影する際は、互いに譲り合い、マナーとルールを守って下さい。

 撮影マナー・ルール (NPO法人写真映像協会)


※本年度の上位3作品の展示発表は、2023年10月下旬 ビエールギャラリーにて予定しています。詳細決まり次第改めてお知らせいたします。

 

▽過去の発表はこちら▽

第19回丘のまちびえいフォトコンテスト作品発表