那智・美瑛火祭り

和歌山県の熊野那智大社で千年以上続く「那智の火祭」を譲り受け、平成元年より始まった、火と水を崇め、自然の恵みに感謝する神事で、美瑛町の繁栄と十勝岳の鎮静、大松明に書かれた願い事を祈願し、白装束姿の男たちが燃えさかる大松明を持ち、夜の街を練り歩き、その御神火を美瑛神社に納めます。燃え盛るこの大松明の炎は、原始の記憶を呼び起こさせ、心に迫りくるものがあります。

 

大松明への点火は、夜7時半、美瑛市街地の丸山公園で始まります。公園内の小高い丘に設置された点火用台の薪に、神社で熾した火が移され、美瑛神社の宮司様によって大松明に御霊を込める儀式が行われます。そして、その火は12本の大松明に順々にうつされ、持ち手を務める勢子たちに担がれ、美瑛神社を目指します。

約40名の勢子は美瑛在住や美瑛出身等、美瑛に縁のある男性たちが務め、和歌山県那智の火祭の白装束に準じた衣装を身につけています。重量が約40キロを超える大松明は、1本1本にに勢子がそれぞれ3~4人つき、交替で担ぎます。燃え盛る大松明を担ぐ勢子たちは、絶えず「オウリャ」という掛け声で気合いを入れ、神社迄の道のりを練り歩きます。神社に到着後、その12本の大松明は本殿前に奉納されますが、更に12本の大松明が新たに御神火を点火され、隊列を組んだ勢子たちは、約30分間、神社境内を練り歩き、神様に新たな火が奉納されます。

神聖でありながらも、大松明の炎の迫力と、祭りの熱気を間近で感じる事の出来るお祭りです。

美瑛町の魅力をご紹介します