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観光客の皆様へのおねがい 観光客の皆様へのおねがい

7月19日出発「写真家 阿部 俊一氏と美瑛の丘を巡る写真ツアー」を終了しました。

2019.07.21

開催期間:2019年7月19(金)~21日(日)[2泊3日] 撮影指導:写真家 阿部 俊一氏  

主  催:一般社団法人 美瑛町観光協会 企画:NPO法人 写真映像協会  

今回も、地元農家さんの協力のもと直接農家さんからお話しを伺う特別な写真ツアーを開催しました。

 

本ツアーの目的は、国内外の写真家や観光客と写真や映像などで交流しながら、美瑛の撮影マナー及びルールを定め、

その普及により農地の保護と地域経済の発展に寄与することを目的として活動するNPO法人美瑛町写真映像協会と

ともに、(一社)美瑛町観光協会が主催しています。

 

今年の開催は、小麦の収穫期を迎えた時期に重なりましたが、畑看板プロジェクト(▼詳細WEB▼)の代表でもある、

地元農家の大西さんには、今日から小麦の収穫が始まるとのことで、コンバインが到着するまでならと、お忙しい中時間を割いて貴重なお話をいただき、収穫を迎える小麦の圃場の見学や撮影をさせていただきました。(大西さん ありがとうございました。)

☆農場見学・撮影ではプラブーツを着用しています。

↑(プラブーツを着用された場合でも、許可なく私有地や農道、畑に入ることは禁止となっております。)

(ツアーでは外部からの病原菌の持込を防ぐ為に着用しています。)

 

昨年と気候と反転し、ほとんどの圃場は雨不足で干ばつ気味だが、まだ小麦畑の中でも一部色づいていない箇所(部分的に)もあるため、まだ収穫できない麦畑もあるとのことでした。

昨年の秋にまいた小麦をやっと収穫できるという、本当に気が遠くなるような作業の積み重ねが農業ですね。

 

3月の融雪剤をスノーモビルで散布する様子を見学させていただいたときに、一面雪景色に覆われていた畑は、秋まき小麦の品種である「ゆめちから」が色づき、風にふかれ気持ち良さそうに穂を揺らす姿が印象的でした。

また、美瑛の丘には色づいた麦やジャガイモ、ビート等畑が織りなす大地は、どこへ行っても参加者にとっては惚れ惚れするような景観だったようです。

 

 

多くの観光客を魅了している美瑛の農業景観の裏では、観光客の観光マナー、撮影ルールに関する農地への無断侵入の被害が後を絶ちません。

関連して、昨年度、町内のとある小麦畑である病気が発生した事実を知りました。
原因の病原菌が持ち込まれた経緯や原因は不明ですが、昔は発生のなかった病気が、温暖化や長雨等等、自然環境も影響も1つの要因とも言われていますが、原因が不明なまま現実問題として、その病原菌が発生した小麦畑はその土地一面収穫できず、小麦を潰すことになったとのこと。一度発生すると発生した年だけで終わらず、病原菌がなくなるまで、数年間、その土地で小麦を作ることができなくなるそうです。

今日も観光客が多く訪れるエリアで作物を育てている農家さんにとっては、他人ごとの問題ではありません。

昨年、このようなことがあり、もし自分の大切な畑で起きたら・・・・。
数年間 その土地で作物を作ることができなくなる恐れもあり、多くの農家の方は外部から持ち込まれる病原菌について、危惧しています。

そのような病原菌のついた畑が広がれば、美瑛の丘や農家の方の生活はどうなるでしょう。
皆さん、想像してみてください。
景観はもとより、そこで生活を営んでいた農家の方の生活は、一変してしまうのです。
誰がその被害のあった農地を補償をしてくれるのでしょう。
 
「誰も見ていないし」「少しくらい」と畑の中に入って撮影した行為が原因で・・・・。

作物は自分自身で身を守ることができません・・・。
もちろん、台風等や大雨が降ったら、瞬く間に倒れたり、流されてしまいますね。

もしも、人の力で防ぐことができない自然の猛威に加えて、人のちょっとした行為が原因で
病原菌が発生してしまったら・・・

農家さんは、農業という暮らしで生活ができなくなり、目の前(写真のような農業景観)の景観は、どうなるでしょう。
もしかしたら、困窮してしまった農家さんが、やむを得ず農地を手放して、もしかしたら荒地になるかもしれません・・・。
ハウス栽培のハウスがいくつも建ってしまうかもしれません・・・。

皆さんが毎年会いに来ていただける「美瑛町」は、更に過疎化が進み「町」として生き残っていくことができないかもしれないという切実な悩みを抱えています。

どうか皆さんのご理解とご協力をお願いします
さて、今回の2泊3日の写真ツアーは、天候にも恵まれ、最終日は、早朝3時30分出発のツアーにも関わらず、解散時間まで参加された皆さんのシャッター音が止まることなく、美しい農業景観とグルメを堪能いただきました。

さて引き続き、NPO法人写真映像協会とともに、美瑛町観光協会主催の2泊3日の写真ツアーを開催いたします。
なお、次回は10月4日(金)~2泊3日、写真家の中西氏を講師にお迎えます。
現在、参加者を募集しています。
(1名1室ご希望のお客様につきましては、宿泊施設の定員越えのため、受付順より調整し、
周辺の同等クラス叉は別の宿泊施設へご案内をさせていただく場合がございますので予め
ご了承ください。)

https://www.biei-hokkaido.jp/ja/tour/20191004_phototour/

 

最後に、目の前に広がる景観に触れてみたい!体験してみたい!と訪れる皆さんのお気持ちも、とてもよく分ります。
作物を生産している農家さんも、訪れるお客様に農業のことを理解と自慢の作物のことを沢山知って見て触れて欲しいと協力をいただいています。
その代わり、特別な場所に入るためには、事前に申請(体験申込み)され許可をいただいた方だけに限定をしています。

丘のまちびえいDMOをはじめ、美瑛町観光協会が主催する写真ツアー等で、農地へ入る場合は、生産農家さんに特別な許可をいただき実施していますので、ぜひ安心してご参加下さい。
https://www.biei-hokkaido.jp/ja/tour_type/walking/